天然藍灰汁醗酵建てんねんあいあくはっこうだて
平成元年創業 壺草苑さんの藍染は、天然の藍から染液をつくる「天然藍灰汁醗酵建」という、江戸時代に行われていた日本古来の藍の染液を作る方法で、化学薬品を一切使用しない自然界からとれる原料のみを用いて行われております。
天然の藍染では、藍の管理をするのもとても大切。
この灰汁醗酵建ての染液は自然醗酵で作られているので、温度等の自然環境に合わせて管理をしなければならず、比較的一定の温度に保たれる土の中に、甕(かめ)を埋め込み、その中に染液を仕込んでいきます。
また、染めの作業が終わった後必ず、藍の入った甕(かめ)を撹拌させていて、その作業は365日欠かすことはできないそうです。
職人さんたちは、素手で染め作業を行っています。毎日藍の状態をチェックし、具合の悪いところがあれば、優しくメンテナンスをする。我が子のように藍に接し、天然藍だけにしかない、美しい深みのある色を生み出しています。
板締めいたじめ
御朱印帖の表紙の染生地は「板締め」という伝統的な染色技法を用いた壺草苑さんを代表する染柄です。出来上がりを考えながら、木板に生地を折畳みながら重ねて、それを繰り返し行うとても繊細な作業です。
手仕事ゆえひとつとして同じ柄はなく、ここ青梅でつくられた染生地です。