一世を風靡した青梅の歴史
一世を風靡した青梅の歴史
青梅の歴史を語る上で、かかせない重要な織り生地があります。
それが「青梅嶋(おうめじま)」。
江戸時代の「おしゃれの最先端」として、
主に庶民層に大流行し、一世を風靡しました。
「青梅嶋」は、経⽷に藍染の「綿⽷」と植物染の「絹⽷」を、
緯⽷に藍染の綿⽷を合せた縞柄の織物で、
高価な絹糸をつかった着物の着用を禁じられていた当時、
密かに経糸に「絹糸」を忍ばせて織られており、
木綿の着物に比べて風合いのニュアンスが豊かで、
江戸庶民の「粋」の感性に響いたといいます。
現存する当時の青梅嶋は青梅市郷土博物館に収められている三反のみ。
約30年前にはじまった「青梅嶋」の復刻プロジェクトによって、
「藍染工房 壺草苑」がはじまり、
20年ほど前に、江戸時代当時の青梅嶋の完全な復刻に成功しました。
青梅嶋の再現を目指してつくられた糸を用いた「青梅格子生地」(綿100%)
⼿紡ぎ⾵の⽷を⽤いて、江戸の雰囲気を感じる仕上がりとなっています。
2019年に創立100周年をむかえた村田染工さんより、特別にご提供いただきました。
四国遍路・高知県 高知製本の職人さんによって、ひとつひとつ手仕事にて組まれた「麻ノ葉綴じ」。
一世を風靡した江戸時代を回顧するような雰囲気に。
帖の大きさも、関東圏ではあまり手に入らないA5サイズ。しっかりと丁寧に仕上げていただきました。
本紙は、とても手触りの良い高知県「土佐和紙」を使用。100頁。
裏写りがないよう、頁の間に紙を挟ませた仕様となっています。
(ぜひ現物をご確認ください)
青梅の歴史を感じながら、永く大切に使って欲しい。
そんな願いが込められています。
青梅市・釜の淵公園に高知県出身・板垣退助の銅像があることはちょっとした逸話です。
※なくなり次第、終了となります。